前処理室
各種試料を秤量、粉砕、乾燥、ろ過、溶解などの前処理を行います。
薬品を用いた試料溶解では、分解ガスを生じるため、室内ではドラフトチャンバーで排気し、室外ではスクラバーによって浄化して排出されます。
業務内容同様、業務自体も環境に配慮し、法律に則って行っています。
電気炉(マッフル炉)
電熱式のバッチ炉で、試料の焼成、灰化、溶融、脱脂等を行い、前処理室での溶解をしやすくします。
小型破砕機(微破砕機)
粗い形状の試料を細かくし、試料の均一化や、前処理室での溶解をしやすくします。
大型破砕機(粗破砕機)
電子基板や小型家電(携帯・ゲーム機)などに含有する貴金属・レアメタルの量を正確に把握するために、検体全量を破砕し、より均一な試料を得ます。
光学分析室
前処理室にて、溶解、希釈した液体試料を光学分析装置に掛け、分析を行います。
試料重量に対し 5ppm(5/1,000,000)程度、あるいはそれ以下に含有している元素を精密に分析する事が可能です。
検出波形の解析と秤取り試料重量、含水率などから、目的元素の含有量を算出します。
ICP発光分析装置
(元素含有量の精密分析)
多試料かつ多元素を高精度で迅速に分析。液体化した試料を放電プラズマ中に導入気化し、励起し、発光させ、そのときの光を検出することにより、含有元素の特定および含有量の測定をする方法で、約70種類の元素の同時分析が可能です。
蛍光X線分析装置
(元素組成の簡易分析)
各種サンプル試料の元素組成を非破壊分析します。試料表面にX線を照射したときに、試料表面から発生する元素固有のX線(蛍光X線)を検出することにより試料を構成している元素やその含有量を求める方法で、軽元素(HからNeまで)以外の迅速な元素分析が可能です。
原子吸光分光光度計
(重金属の分析)
排水等の液体試料や土壌等の固体試料に含まれる水銀を還元気化冷原子吸光法で測定します。
分光光度計
(重金属、有害物の分析)
試料中の濃度に吸光物質が比例するところから、六価クロム、砒素、シアン、セレン等の分析が可能です。