社員ブログ

設備の修理

 Yです、梅雨も明けて暑さもこれからが本番。私は、ハードな出張をこなしたせいか早くも夏バテ・夏風邪気味です。 

 先月ですが、設備の修理を行いました。元素分析装置の一つでスペクトロ社製のICP-OES(ARCOS)です。P1050014.JPG

他社製品と比較して凄く特徴があり、ICP-OESの異端児(勝手に命名してます)と呼ばれているかも?

 分光システムがパッシェンルンゲ方式で、波長範囲130nm770nm の全波長同時測定。原理的にはハロゲン(ClBrI)の分析が可能です。検出器のCCDを驚きの32個も備えています。このうち、161171nmを担当するCCDの機嫌が悪くなったみたいで交換修理。

 滅多に見られない内部を見ることが出来ました。P1040998.JPG

 あれ、CCD16個しかない、誇大広告だったのか!よく見たら、後ろにもありました。P1040996.JPG

 最近の装置は、PCソフトとリンクしてとても便利に。装置の原理よりもソフトをいかに使いこなせるかが、オペレターの腕の見せ所になります。

 年齢がばれますが、私の学生時代はPCも関数電卓もあまり普及しておらず、チャート用紙の赤ペンピークを定規で測っていました。莫大なデーターの相関関係も実験班のメンバーで手分けして、Σ値等を電卓でたたいていつしか朝になったことがチョクチョクと・・・。

 こちらは、ICPに関する参考図書。最新情報は知りませんが、あまり分かりやすいとは思えません。顧客様で熱心な方がいらっしゃり、基礎から勉強したいとの事で紹介させて頂きました。その後、どうなったかは不明です。P1050008.JPG

 これら図書は無料でお貸ししますので、興味のある方は是非とも。