社員ブログ
金属と音楽
趣味で音楽を楽しんでいます。
弦楽器の弦について、カタログを見ていましたら
タングステン巻き、シルバー巻きといった商品案内が目に留まり
普段金属の分析に携わる者として、こんなところにも!?と思い
少し調べてみることにしました。
今回注目したのは、チェロ、バイオリンなどの弓を用いて弾く弦楽器です。
基本的な弦の構造は、芯線に巻き材を巻いて作られています。
例外としてバイオリンの一番高い音の弦は巻き材が巻かれていないものもあります。
芯線には、主に鉄、ナイロン、ガット(動物の腸)などが用いられています。
巻き材には、クロム、タングステン、銀、アルミニウム、金なども。
それぞれ、音色、響き、音の立ちあがりなどに違いがあるようです。
また、巻き材によっては耐久性や、細く仕上げることができるため
押さえやすくなるといった特徴を持つものもあります。
演奏者の好みや楽器との相性で選んでいきます。
ずっと楽器に張っているので、伸びたり、切れたりするため
定期的に交換の必要があります。逆に言えば色々試すことができます。
さて、その交換された古い弦の行方どうなっているのでしょうか。
楽器調整の時に聞いてみようと思います。