2024.02.12 Gd(ガドリニウム)の話
先月、物心ついてから初めて 3泊4日の入院生活を送りました。
時間を持て余すかと思いきや、深刻な病気等ではない事・長編小説を読み切れたこと・ベッドから綺麗な夜景が見られた事などなど、良いアクセントとなりました。けど、まだ体調は100%に戻らず、今更ながら健康のありがたさが身に染みます。
話変わって、今月はGdの分析依頼を受けました。記憶では、会社設立以来2件目。1件目ははっきり憶えています、理由は私が電話で括弧内のように聞き間違えたからです。
「Gd(Cd)、カドリニウム(カドミウム)の分析は可能ですか?」
今回の分析試験は、当初の見立てが上手くいかず失敗。再度、サンプルを送って頂く事になりました(甚大な対応ありがとうございます)。
このGd、化合物が常磁性を強く示すため磁石・電気部品、中性子吸収能力が大きいことから原子力発電の炉心における中性子束制御に使われているようです。
また、MRI検査の造影剤にも使われています。手術前検査で自分の身体に注入されていた事でしょう、何たる偶然。
MRI検査をする時、Gdの事を想えば気分も晴れるでしょうか?
皆様も健康にはご配慮ください。