2016.08.01 設備の修理
Yです、梅雨も明けて暑さもこれからが本番。私は、ハードな出張をこなしたせいか早くも夏バテ・夏風邪気味です。
先月ですが、設備の修理を行いました。元素分析装置の一つでスペクトロ社製のICP-OES(ARCOS)です。
他社製品と比較して凄く特徴があり、ICP-OESの異端児(勝手に命名してます)と呼ばれているかも?
分光システムがパッシェンルンゲ方式で、波長範囲130nm~770nm の全波長同時測定。原理的にはハロゲン(Cl、Br、I)の分析が可能です。検出器のCCDを驚きの32個も備えています。このうち、161~171nmを担当するCCDの機嫌が悪くなったみたいで交換修理。
あれ、CCDが16個しかない、誇大広告だったのか!よく見たら、後ろにもありました。
最近の装置は、PCソフトとリンクしてとても便利に。装置の原理よりもソフトをいかに使いこなせるかが、オペレーターの腕の見せ所になります。
年齢がばれますが、私の学生時代はPCも関数電卓もあまり普及しておらず、チャート用紙の赤ペンピークを定規で測っていました。莫大なデーターの相関関係も実験班のメンバーで手分けして、Σ値等を電卓でたたいていつしか朝になったことがチョクチョクと・・・。
こちらは、ICPに関する参考図書。最新情報は知りませんが、あまり分かりやすいとは思えません。顧客様で熱心な方がいらっしゃり、基礎から勉強したいとの事で紹介させて頂きました。その後、どうなったかは不明です。
これら図書は無料でお貸ししますので、興味のある方は是非とも。