2017.03.06 行灯(あんどん)
三寒四温、春の気配を感じる今日この頃ですが年度末でお忙しいでしょうか?Yです。先日、仕事でお世話になった方から「行灯 個展」のお招きを受けました。 私が新卒で入社した「環境総合コンサルタント会社」の大先輩。今の会社を立ち上げた後も色々お世話になりました。もう定年退職なされたのですが、多趣味で器用な方で何でも自分で作ってしまうタイプ。最近は「行灯つくり」に熱中されていたみたいで、個展を開くまでに。
場所は、酒屋の隣にあるギャラリー。隣にはよく入るのですが、ここは初めて。
こぢんまりとした空間で、幻想的な雰囲気。作品の一つ一つを丁寧に説明下さり、恐縮しました。ここ数ヶ月は睡眠時間3時間、常に新しいアイディアを考えていたそうです。
私が新入社員の頃、「気象調査」の現地準備を一緒に手伝わせてもらいました。その中に「湿度」があり、装置は「脱脂毛髪式」。人間の頭髪が湿度に比例して伸縮するのを利用したもので、美術館などによく置いてあります。
この大先輩、「Y君、これに使用するのは若いフランス女性の頭髪」「さらに〇〇だと、高精度の為それを・・・」(〇〇は諸事情によりご容赦下さい)とレクチャーされました。
まだ世間知らずのY青年でも、「どうやって〇〇を証明するのですか?」と突っ込むのは野暮だと理解出来ました。
それから数年後、私が責任者となった「環境アセスメント」に気象調査があり、現地に出向くと気象調査のセッテング中。担当は若手に変わっていましたが、湿度計をマジマジ見ていたら「Yさん、これは精度のいい南フランスの若い〇〇女性の頭髪です。」
大先輩の教えを本当に信じている様子、しかも地域限定にバージョンアップしているし。迷いましたが私の考えを述べました、彼の仕事の楽しみを一つ減らしたかもしれません。
話をもとに戻し、この「行灯」販売もしていました。世界で一品しかない逸品。興味のある方は、ご紹介させて頂きます。このブログを見てお怒りでなければの話ですが。